
インドネシアを代表する精密部品メーカーであるPT YPTIは、ZW3Dを採用する事で、多領域にわたる設計ワークフローを効率化し、製品開発の効率を大幅に向上させました。これにより設計コストを削減し、厳しい納期を守りつつ高品質な成果物を提供しています。
1999年に設立されたPT Yogya Presisi Teknikatama Industri(PT YPTI)は、精密部品、治具、金型製作、プラスチック射出成形を専門とするインドネシア有数の製造企業へと成長しました。同社は、最先端のCNC機械を駆使して、一貫して高品質な製品を提供しており、顧客満足度を高めています。また、先進的なリバースエンジニアリング技術を活用し、複雑なコンセプトを精密に仕上げた製品へと変換する能力にも優れています。
図1. YPTI社の外観ZW3Dで競争力を強化
図2. YPTI工場の全景非効率な3D設計ツールと増大する顧客要求の組み合わせは、設計チームに大きな負担を強いていました。PT YPTIは、高品質な要件と厳しい納期に直面し、より効率的なソリューションの必要性を痛感しました。ライセンスの追加やスタッフの雇用、急なハードウェアのアップグレードは不可能であったため、PT YPTIはパフォーマンスの問題を処理し、包括的なソリューションをサポートできる代替ソフトウェアを探すことにしました。
こうした課題に直面したPT YPTIは、ハノーバーメッセ2022でZWSOFTブースを訪れ、ZW3Dのデモンストレーションに感銘を受け、導入を決定しました。その結果、製品開発プロセスが劇的に加速し、ZW3Dは同社の主要なCADツールとなりました。
多領域設計ワークフローをZW3Dで効率化
「各領域の設計ワークフローには、それぞれ専門的なソフトウェアモジュールが必要です」とPT YPTIの生産ディレクター、プラセティヨ・ユリアント・ポウルス氏は説明します。「ZW3Dの高度な機能により、設計エンジニアは複雑な設計を効率的に実行でき、それが新規受注の獲得や顧客からの信頼に大きく貢献しています。」
ZW3Dは、金型設計の専用ツールとしても活用されており、パーツ設計からツールの検証に至るまでのワークフローを効率化するプロセス自動化ツールを提供しています。高品質なデータのインポート、スマートなモデル修復、ユニークな非ソリッド金型パーティングなど、業界の専門知識を活かした高度な自動化機能を備えており、PT YPTIのデザイナーは効率的かつ正確に作業を進めることが可能です。
さらに、ZW3DのマルチCADサポートにより、顧客やサプライヤーから提供されるさまざまな形式のファイルを読み込み、編集し、保存できるため、再設計コストが削減され、データの再利用が最大化されます。特に、自動車業界では、複雑な要件に対して高い適応力が求められるため、この柔軟性は非常に価値があります。
図3. ZW3Dの設計の柔軟性は、マルチシェイプワークフローまたはアセンブリワークフローのいずれかを使用することができます。
PT YPTI 設計チームのPrasetyo Yulianto Paulus は、ZW3Dにより効率的かつ正確に作業できるようになったと述べていました.。「ZW3Dのおかげで、設計時間が大幅に短縮されました。ZW3Dは軽量で、既存のハードウェア上で最適に動作し多様な設計アプローチを提供してくれるので非常に重宝しています。ZW3Dは応答性が高く、さまざまなパーツを簡単に管理できます。特にパラメトリックモデリングとダイレクトモデリングの両方をサポートするソリッド、サーフェス、アセンブリツールは、とても使いやすかったです。」
図4. 豊富なサーフェスツールにより、ZW3DはYPTI社の複雑な形状への対応をサポート生産性と安定性を向上させるZW3Dのコストパフォーマンス
ZW3Dの採用により、PT YPTIは、複数の製品設計を短期間で管理しながら、顧客の要望に迅速に対応できるインフラを整えました。操作性に優れたZW3Dは、設計チームのスキル向上と生産性の向上に寄与し、開発時間を短縮しました。注文が増加しても、従業員を増やさずにニーズに応え、運用コストの抑制に成功しています。
また、ZW3Dの検証機能により、設計の品質も向上し、大手OEMとの長期契約を獲得することができました。「ZW3Dの安定性は素晴らしいです。既存のハードウェアでも問題なく動作し、複雑なタスクや設計変更にもスムーズに対応できます。ZW3Dの導入により、設計の生産性が大幅に向上し、顧客の信頼をさらに高めることができました」とプラセティヨ氏は述べました。