
高田機工株式会社はZWCADを導入し、設計効率UP&コスト削減を実現。DWG互換、VBAで作業自動化、3D設計の内製化で生産性向上!
高田機工株式会社は、1922年の創業以来、橋梁と鉄構を主たる事業として展開し、社会資本整備に貢献。高田機工の大きな特徴は、6つの工場と 7つのヤードおよび 2つの岸壁、技術研究棟、事務所棟を備えた和歌山工場を拠点に、設計・製造・ 施工/工事・補修までをワンストップで提供できること。多様化するニーズに対応するため、技術開発やデジタル技術の活用にも積極的に取り組んでいます。
図1. ZWCADで作成したプロジェクト:瀬田川令和大橋
2D CADソフトの課題とZWCADの導入背景
高田機工の屋台骨を支える橋梁事業では2D CADソフトが必須。橋梁の設計やCADに関わる部門は大阪本社で業務をしており、設計担当ほか、数名のCADオペレーターが2D CADソフトを利用している状況です。設計担当の主な業務は客先からもらった図面チェックや 強度計算などで、2D CADソフトの利用頻度がもっとも高いのはCADオペレーター。
また、2000年代の同社は、案件数の増加で業績が好調になる一方、リソースの増加で諸経費も上昇しました。とくに課題だったのが2D CADソフトのコスト。案件が増えれば、CAD業務をこなすためのライセンスが必要になってきます。しかし、業界標準の2D CADソフトは高価なため、簡単には導入することができません。そこで同社は2000年代後半から、代替できる安価な2D CADソフトを探すことにしました。
さまざまな2D CADソフトの比較・検討を行うなかで出会ったのがZWCADでした。同社はトライアルを行い、「要件を満たしていること」 「操作における問題点がないこと」を確認し、2008年9月からZWCADの利用を開始しました。
図2. 高田機工株式会社の橋梁(関西空港連絡橋)建設現場
代替2D CADソフトに求めた要件
ファイルの互換性
同社は業界標準のファイル形式、DWGの読み込み・書き出しを必須要件に挙げました。
カスタマイズによる自動化・省力化
繰り返し行う操作を自動化するプログラムの機能を要件としました。
3D機能の搭載
同社では3D図面は外注していましたが、内製化で少しでもコストを圧縮したいと考え、3D機能を要件に挙げました。
主流2D CAD | ZWCAD | |
使いやすさ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
ファイルの読み込み速度 | ★★★ | ★★★★★ |
UIデザイン | リボンが主流 | クラシック・リボン・カスタマイズ対応 |
対応OS | Windows 11/10 | Windows 11・10・8.1・7 SP1 |
対応ファイル形式 | JWW・DWG・DWF・DXF・DWT・DGN・PDF・IFC・SAT・STL・JPG・PNG・STEPなど | JWW・DWG・DWF・DXF・DWT・DGN・PDF・IFC・SAT・STL・JPG・PNG・STEPなど |
プロセッサ |
基本:2.5~2.9 GHzのプロセッサ 推奨:3 GHz以上のプロセッサ ARMプロセッサはサポートされていません |
基本:Intel® Pentium™4 1.5GHzのプロセッサ 推奨:Intel® Core™ i5-10400以上のプロセッサ 同性能のAMD®プロセッサも対応 |
メモリー | 基本: 8 GB 推奨: 32 GB | 最低: 2 GB 推奨: 8 GB |
料金 |
¥8,800/1ヶ月 ¥71,500/1年 ¥214,500/3年 永久ライセンスなし |
¥103,000で買い切り、後付けの支払いは不要 年間ライセンスの提供があります |
ZWCADが導入後の効果
客先や協力会社とのスムーズなファイルのやり取り
直接DWG/DXF形式の読み込みと保存ができるため、変換の手間がないとのこと。客先および協力会社間でのファイルのやり取りにおいて、問題は発生していません。また、ファイルの互換性だけでなく、業界標準の2D CADソフトに近い操作性も実現。違和感ない操作性は同社の作業効率を大きく高めています。
約50の作業を自動化
ZWCADに搭載されているVBA機能を用いて、大小問わず約50もの作業を自動化。ボルトを描く作業はもちろん、連続印刷や2つの図面比較(現在は機能として搭載済み)などもVBAでプログラミングしているとのこと。これにより、作業効率は大きく高まりました。さらに同社は、リボンメニューやツールバーなどのインターフェースをカスタマイズできる点も高く評価。よく利用する機能やVBAで作成したプログラムをメニューバーに登録し、使いやすい操作環境を実現しています。
3D機能の活用で懸念点を検証できる
3D図面は単体部品のような簡単なものであれば内製が可能。同社は外注していたコストを削減することができました。また、限られたスペースに支承や落橋防止、変異制限装置などが配置された狭隘な場所、橋の桁端を3D 化することで、干渉部分の3次元的なチェックが可能になったとのこと。さらに、既設の支承を取り替えず、安価に 既設支承を可動支承に改造できる経済性・施工性・耐震性に優れた工法、支承可動工法(すべリッチ)も、ZWCADの3D機能を使って図面化しました。
任意のタイミングでバージョンアップできる
サブスクリプションではなく、買い切りのため、任意のタイミングでバージョンアップできます。実際、同社は2008のZWCAD導入以降、OSのバージョンアップ時期などに合わせ、2013、2018、2025とバージョンアップを実施して きました。このように同社は、時流や予算に合わせてバージョンアップできることを高く評価しています。
図3. ZWCADのインターフェースと作業画面
顧客の声
状況に応じて素早く対応するZWSOFT社の姿勢が素晴らしい
「ZWCADを導入して10年上が経過していますから、CADの作業はZWCADで行うの当たり前となっています。もちろん、現階段において2D CADソフトはZWCAD以外の選択肢は考えられません。なお、2025年バージョンは今まで以上に業界標準のインターフェースに近づいており、使いやすかが向上していると感じています。
10年以上利用しているなか、バージョンアップ後に動作が変わったときがあり、それについてZWSOFT社に問い合わせしたところ、すぐに修正していただきました。状況に応じて素早く対応する ZWSOFT社の姿勢は素晴らしいと感じていますので、引き続き手厚いサポートを期待しています。」
– – 高田機工株式会社 技術本部 設計部 設計課長 山下 勝美 氏
利用環境に合わせてライセンスを 選択できるのは非常に便利
「2008年の導入時は10本程度だったと思いますが、以降は利用者の増員に伴い少しずつライセンスを増加。ネットワークライセンス版を基本に、大阪本社および和歌山工場でZWCADを活用しています。インターネット環境が整備されていない工事現場ではUSB版を活用するなど、利用環境に合わせてライセンスを選択できる点も非常に便利だと感じています。
最近、ネットワークライセンス版のZWCADを2025年版にバージョンアップし、ライセンス数も増やしました。近々、USB版のZWCADもバージョンアップする予定です。ZWSOFT社はこうした対応が早く、連絡すれば一両日中にバージョンアップが可能。非常に助かっています。」
– – 高田機工株式会社 管理本部 経営管理部 情報管理課長 荒木 義一 氏
ZWCADはスムーズな業務を支えてくれる存在
「お客様や協力会社とのファイルのやり取りで不安がなく、ZWCADにはスムーズに業務を支えてもらっています。これからもスムーズに業務を回すためにも、適正なバージョンアップと良心的な価格の維持を希望します。引き続きよろしくお願いします。」
– – 高田機工株式会社 管理本部 経営管理部 情報管理課 古川 澪 氏
図4. インタビューに答える荒木 義一 氏、古川 澪 氏、山下 勝美 氏(左順)
高田機工株式会社が導入したZWCADとは?
業界標準の2D CADソフトとの高い互換性、高速かつ快適な作図環境、リーズナブルな価格の永久ライセンスなど、設計業務に必要なパフォーマンスと機能を備えた汎用性に優れた2次元CADソフトウェアがZWCAD。電気、製品・機械設計、建築設計、エンジニアリングなど、さまざまな分野において設計者の要求に応える充実した基本機能を提供しています!