
株式会社大鎧設計事務所は、ZWCADの導入により、コスト削減と全エンジニアへのライセンス配布を実現。既存CADと高い互換性を持ち、カスタマイズ機能や高速な動作で設計効率を向上させた。
株式会社大鎧設計事務所
1967年6月、岡山県玉野市にて船舶および機械の設計を専業とする会社として設立されました。基本設計から詳細設計、NC (NumericalControl) 設計とタイプアップした、ブロック建造支援までの設計業務をワンストップサービスで展開。日本国内はもちろん、海外からの評価も高い同社は、国内外の顧客から船舶設計を受託。小型船・大型船を問わず、貨物船、貨客船、客船、自動車運搬船、油送船、漁船など幅広く対応し、国内外の造船所・船主向けに技術サービスを提供しています。同社は50年以上の技術で顧客の要求に応えるとともに、財産である人を育成しながら、さらなる技術向上と公正で信頼される会社を目指していきます。
株式会社大鎧設計事務所が導入したZWCADとは?
業界標準の2D CADソフトとの高い互換性、高速かつ快適な作図環境、リーズナブルな価格の永久ライセンスなど、設計業務に必要なパフォーマンスと機能を備えた汎用性に優れた2次元CADソフトウェアがZWCAD。電気、製品・機械設計、建築設計、エンジニアリングなど、さまざまな分野において設計者の要求に応える充実した基本機能を提供しています。
図1. ZWCADで製図作業を行う様子
2D CADソフトの利用状況
船舶の設計に2D CADソフトが活躍
同社では造船設計業務を中心に、船舶に関わる各種図面製作および設計支援サービスで2D CADソフトを利用しています。利用しているのは、船の寸法・仕様、船型を決定して船速や積荷量を考える基本設計課、船の構造を設計する船殻設計課、配管や設備を配置する船装設計課、機関室内の配置や配管の図面を設計する機装設計課、配線や諸機器の取り付け図面を設計する電装設計課、船主の要求を形にして造船所と協議をスタートするベースとなるコンセプト開発チームなどの設計部門。造船会社、機械メーカーなどの顧客から設計依頼を受け、要求仕様(船種・機器・性能・納期)の確認後、前述した各部門で設計業務を行っています。同社の特徴は、顧客が求める仕様に合わせた柔軟な対応です。また、設計段階での干渉確認や製作性の検討を行い、トラブルを未然に防ぐ対応と業務効率化にも取り組んでいます。
ZWCADの導入背景
サブスクリプション化にともない、コストが大幅に上昇
設計部門では、これまで業界標準の2D CADソフトを利用しています。従来、設計の初期段階ではCADソフトを利用し、しかし、サブスクリプションへの移行にともない、コストが大幅に上昇。設計が主な業務として展開している同社は、設計エンジニアのライセンスを必要とするため、継続的にコストが発生してしまうサブスクリプションは大きな痛手でした。
サブスクリプションによるコスト上昇の影響は以下の通りです。これにより、安価な2D CADソフトへのリプレースが求められていました。
影響1:コスト増加にともない、各部門の経費を圧迫
サブスクリプションによって発生したコストは、各設計部門が必要とする経費を圧迫。各設計部門の運営にも大きな影響が出ていました。
影響2:設計エンジニア全員分のライセンス確保が難しい
設計を主な業務とする同社としては、設計エンジニア分のライセンスを確保に求められましたが、サブスクリプションによって発生するコストのため、断念せざるを得ませんでした。
影響3:利用待ち時間が発生してしまい、業務効率が低下
設計エンジニア分のライセンスを確保できない状況は、同社の業務に大きな影響を及ぼしました。利用できない設計エンジニアは、利用待ち時間が発生。結果、業務効率が低下してしまう状況でした。
図3. 会議で検討している様子ZWCADの導入理由
販売代理店からの紹介でZWCADの存在を知った同社は、トライアル版で使用感を確かめながら導入を検討。トライアル後、同社はZWCADに対して高い評価を下し、導入することを決めました。
導入理由1:長期的に利用できる永久ライセンス
ZWCADはサブスクリプションではなく、買い切りの永久ライセンス。一度購入すれば、継続的なコストは発生しません。ランニングコストを抑え、長期的に利用できる点に同社は魅力を感じました。
導入理由2:互換性が担保されている
安価な2D CADソフトとしても、既存の2D CADソフトと同等の操作性や機能は必須。使い慣れた操作性や機能が担保されている場合、業務効率の低下によって逆にコスト増を招く懸念がありました。同社はトライアル版でZWCADを試し、既存の2D CADソフトと同等の操作性と機能が担保されていることを確認。さらに、既存図面で用いていたDWGファイルの読み込み・書き出しも問題ないことが分かりました。
導入理由3:柔軟なカスタマイズ機能
設計業務を効率化しスムーズに進めていくためには、ショートカット、プログラミング、マクロなどのカスタマイズ機能が必要。これもZWCADに標準搭載されていることを確認した同社は、ZWCADは新たに導入する2D CADソフトに相応しいと判断しました。
導入後の効果
ZWCAD導入後、同社は造船関連の設計業務におけるさまざまな場面で活用。現在は、なくてはならないツールとして重要な役割を担っています。
導入効果1:大幅なコスト削減
コスト削減によって、設計エンジニア全員分のライセンスを確保することができました。これにより、利用待ち時間がなくなり、業務効率が向上し、同社は「設計エンジニア全員が快適に設計業務に従事できる環境を獲得できた」と評価します。
導入効果2:既存CADデータとの高い互換性
既存図面で用いていたDWGファイルの読み込み・書き出しが、既存の2D CADソフトと同様に行えるため、過去図面の活用や修正作業がスムーズ。同社は「作業工程を変えることがなく、以前と変わらない設計環境」と評価しています。
導入効果3:ファイルの読み込みが速い
厳密な船舶の設計図面は、ファイルサイズが大きくなることが多くありません。大きなファイルは読み込みに時間がかかることが多く、業務の効率化ができる場合もありますが、ZWCADではその心配が少ないと評価されています。
お客様の声
ZWCADの活用範囲を広げていくことが当面の目標
当面の目標は、設計業務の標準化や効率化を進めるとともに、ZWCADの活用範囲を広げていくことです。そのZWCADの操作性や互換性については大変満足しています。すでに熟成された機能が多数搭載されており、申し分ないところではありますが、今後、AI機能が実装されれば、さらなる業務効率化が可能になるのではないかと思っています。今後のバージョンアップには大きな期待を持っています。
——株式会社大鎧設計事務所 設計部 船殼設計課 課長 室井 晃様
図4. 株式会社 大鎧設計事務所一同