STASNIKはZWCADのSmartPlot機能を活用して複数の船舶設計を効率的にプロットし、生産性を向上させると共に顧客の要望に応えるためのコスト削減に成功しました。
PT Stasiun Teknik Indonesia(STASNIK)は、船舶のモデリング、エンジニアリングデザイン、ドラフティング、技術サポートを専門とする多分野にわたる海事エンジニアリング企業です。2012年に設立され、現在はバタム、リアウ、ジャカルタに3つのオフィスを構えています。STASNIKは、3Dモデリングパッケージやエンジニアリングおよび鋼材加工パッケージ、船舶調査および試運転のための技術サポートに注力し、革新と品質に対する揺るぎない姿勢で、信頼されるパートナーとして成長してきました。
強力なCAD機能:船舶設計を一度に数百件プロット
STASNIKは、海洋船舶全体の詳細設計を提供する企業です。クライアントから提供される初期設計は、船体やフレームの基本的なデザインのみであり、MEP(機械、電気、配管)、機器、キャビンの詳細設計は含まれていません。これらの設計は通常PDFファイル形式で提供されます。
STASNIKはまず2D図面ファイルを分析し、その後Foran V70(船舶設計専用のCADソフトウェア)を使用して、MEP、機器、キャビンに焦点を当てた船舶全体の詳細な3Dモデル設計を作成します。詳細な3Dモデルがクライアントによって承認されると、STASNIKはThink3というツールを使い、Foran V70から2D図面を作成します。
しかし、Think3では数百枚に及ぶ図面のプロット処理が難しいため、STASNIKはより強力なツールを求めていました。そんな中、EPSONの紹介でZWCADに出会い、2022年からSmartPlot機能を使用して、複数の図面ファイルを一度にプロットすることが可能になりました。
低コストで使いやすく、最大限の成果を発揮
ZWCADのSmartPlot機能は、STASNIKの生産性を大幅に向上させました。STASNIKはThink3からDWGやDXF形式で詳細な2D図面をZWCADにエクスポートし、数百ページのプロットを簡単に行えるようになりました。しかし、Think3からZWCADへのエクスポートでは、図面に若干の変更が生じることがあるため、STASNIKはSmartPlot機能を使用する前に2D図面を再編集する必要があります。
ZWCADは、線、寸法、注釈などの一般的なCAD機能を備えており、SmartPlotのようなプロット機能も充実しています。さらに、データ交換やファイル互換性、使いやすいUIもワークフローを支える重要な要素です。ZWCADの高性能と並列処理技術により、STASNIKは複雑な設計や大規模なプロジェクトを効率的に管理できるようになりました。
ZWCADがSTASNIKの船舶設計サービスの向上に貢献
ZWCADの最先端機能、特にSmartPlotツールを活用することで、STASNIKは生産性を95%向上させました。具体的には、100ページのプロットにかかる時間が200分から10分に短縮されました。STASNIKの船体設計主任であるアディ・スシプト氏は、「この強力なツールのおかげで、複数の船舶設計を効率的にプロットでき、複雑なプロジェクトでもスムーズに進行させることができます。新しい技術を取り入れて業務効率を向上させることに尽力しています」と述べています。
ZWCADを使用して、STASNIKはVallianz Shipbuilding & Engineering PTE LTD、クレーン船、台湾漁業部のアンカー取扱甲板建設プロジェクトなどの船舶詳細設計を完了しました。ZWCADへの移行は、STASNIKが業界リーダーとなるための一環であり、革新的な船舶モデリングと設計を提供し、最高水準の品質、効率、および顧客満足を実現しています。
STASNIKは、海洋工学の最前線で革新的なソリューションを提供し、業界の発展に貢献しています。ZWCADは、私たちが顧客に優れた価値を提供する手助けをしてくれます。ZWCADを使用した2年間でコストを66%削減し、業務効率を向上させながらも品質を妥協することなく維持することができました。顧客満足に注力し続けることで、今後も顧客のニーズに応え、それを超える成果を提供していきます」とアディ氏は述べました。