オフサイトネットワークライセンスを取得する方法
問題:
ほとんどの企業は、会社のLAN内でネットワークライセンスを使用しています。ユーザーが他の場所に旅行したり帰国したりする場合、インターネットでZWSOFTアプリケーションソフトウェアのフローティングライセンスを取得する方法です。
企業がパブリックWAN IPアドレスを持っている場合は、イントラネットサーバーのIPとポートをWANにマッピングすることで、WANを介したオフサイトネットワークライセンスが取得できます。
解決方法:
パブリックIPでは、ルーターでポートマッピングを設定し、イントラネットサーバーのポートに関連するアプリケーションをWAN IPにマッピングしてアクセスすることができます。ポートマッピングが設定されると、外部インターネット上のユーザーのコンピューターはルーターのWAN IPアドレスにアクセスし、アクセス要求は自動的に設定されたイントラネットサーバーに転送されます。
1.ルータにポートマッピングを設定する前に、まず[ZWSOFT ネットワークライセンス]サービスが使用するポートを固定します:
サーバー上で、[ZWSOFT ネットワークライセンスマネージャー]のインストールディレクトリを開きます。デフォルトのファイルディレクトリは[C:\Program Files\ZWSOFT\ZWSOFT Network License Manager]です。ライセンスファイルを修正するために、[LicenseFile.lic]をメモ帳で開き、固定ポート番号を記述します。ポート番号と前の文字の間にはスペースがあり、ポート番号は他のプログラムに占有されていないポートでなければなりません。
下図のように、[SERVER this_host ANY]はポート27000を指定しています(27000はZWSOFT ネットワークライセンスサービスのポートで、範囲は27000から27007です)。[VENDOR zwflex OPTIONS=zwflex.opt]にはポート63600を指定し(このポートはユーザーに任意に指定・開放されます。50000以降の番号をお勧めします)、[LicenseFile.lic]ファイルを保存します。
2.ポートを固定した後、ZWSOFTネットワークライセンスサービスを再起動する必要があります。ZWSOFTネットワークライセンス設定(LMTOOLS)プログラムを開き、[ スタート/ストップ/再読み込み]タブの[ライセンスファイルの再読み込み]ボタンをクリックすると、ソフトウェアがライセンスファイルを再読み込みし、ポート設定を有効にします。
ソフトウェアがライセンスファイルを直接更新する権限を持っていない場合、手動でサービスを再起動しなければなりません。操作は以下の通りです。[ サーバーの強制シャットダウン]をチェックし、[サーバーの停止]、[ライセンスファイルの再読み込み]、[サーバーの起動]の順にクリックします。下部のステータスバーに「Server Start Successful」と表示されれば、手順は完了です。
3.ルーターの設定で、ポートマッピングのルールを入力します。ルーターによってはバーチャルサーバーやNAT設定と呼ばれるものもあるので、対応するルーターの設定マニュアルを参照してください。[LicenseFile.lic]で固定されている2つのポートの両方をマッピングしなければなりません。
以下のルーター設定はその一例です。ルールの編集設定ページで、外部ポートを3000(このポートはユーザに指定・開放され、WANのIPアドレスで使用するポートです)、内部ポートを63600(ZWSOFTネットワークライセンスサービスで固定されているイントラネットポートIPです)とし、内部ホストアドレスにZWSOFTネットワークライセンスサーバのIPアドレスを記入し、追加ボタンをクリックすると、ポートのマッピング設定が完了します。
マッピングルールに許可されている場合は、[LicenseFile.lic] で固定されている両方のポートをマッピングしなければなりません。
4.クライアントコンピュータで、ZWCADライセンスマネージャプログラムを開き、[Request a Floating License interface]に進み、サーバー名/IPオプションにサーバーのパブリック/WAN IPを入力し、ポートオプションに[LicenseFile.lic]の最初の行で固定されたポートを入力します。次に、[照会]ボタンをクリックし、対応するライセンスを選択し、アクティベートします。
ライセンスのアクティベーションに成功したら、[Request a Floating License ]に戻って[設定のみ]モードに入り、[サーバ名/IP]オプションにサーバーのイントラネットIPを入力し、[ポート]オプションに[LicenseFile.lic]で固定されたポートを入力します。そして、アクティベートします。
このように、ラップトップコンピュータのユーザーは、社内でも現場でも、自動的に対応するネットワーク環境に切り替えて認証を受けることができます。デスクトップ・コンピュータのユーザーは[設定のみ]モードを設定する必要はなく、パブリックIPとポートだけ入力してください。
注:
パブリックネットワークIPを持たないユーザーは、nat123などのNetwork Address Translatorソフトウェアを使用して、イントラネットIPポートをパブリックドメインネーム アドレスにマッピングする必要があります。