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ZWCADは、2D作図および3D設計に対応した高性能なCADソフトであり、AutoCADと高い互換性を持つ点が大きな特長です。DWG形式に完全対応しているため、AutoCADユーザーでも違和感なくスムーズに操作できます。

特に、コマンド体系がAutoCADとほぼ共通しているため、既存ユーザーでも学習コストを抑えながら移行できるのが魅力です。さらに、コマンドを活用することで、作業スピードの向上、マウス操作の削減、操作ミスの防止といったメリットが得られます。設計業務においては、コマンド操作がそのまま生産性に直結すると言っても過言ではありません。

本記事では、用途やシーン別に代表的なZWCADコマンドを整理し、それぞれの使い方をわかりやすく解説します。ZWCADをより効率的に活用したい方は、ぜひ参考にしてください。

基本コマンド

基本コマンドは、ZWCADでの作業の基盤となる重要な機能です。これらのコマンドを使用することで、作図、編集、オブジェクトの操作など、基本的な作業を効率的に行うことができます。ここでは、よく使用される基本コマンドを紹介します。

カテゴリ コマンド 説明
ファイル操作   NEW 新しい図面ファイルを作成します。作業の開始時に必ず使用される基本コマンドです。
ファイル操作 OPEN 既存の図面ファイルを開きます。複数プロジェクトの切り替え時に使用します。
ファイル操作 SAVE 現在の図面を上書き保存します。作業内容を保護する基本操作です。
ファイル操作 SAVEAS 別名または別形式で図面を保存します。バックアップ作成時にも使用されます。
ファイル操作 CLOSE 現在の図面ファイルを閉じます。
ファイル操作 SAVEALL 開いているすべての図面を一括保存します。
ファイル操作 QUIT ZWCADを終了します。
表示操作 ZOOM 図面を拡大・縮小して表示範囲を調整します。
表示操作 PAN 画面をドラッグして表示位置を移動します。
表示操作 REGEN 画面表示を再生成し、描画状態を更新します。
表示操作 RIBBON リボンメニューを表示します。
表示操作 RIBBONCLOSE リボンメニューを非表示にします。
操作制御 UNDO 直前の操作を取り消します。
操作制御 ERASE 選択したオブジェクトを削除します。
操作制御 OOPS ERASEで削除したオブジェクトを復元します。
計測・確認 DIST 2点間の距離や角度を測定します。
計測・確認 AREA 面積や周長を計算します。
計測・確認 TIME 図面の作業時間や情報を表示します。
テキスト・設定 TEXT 単一行テキストを作成します。簡易な注釈に使用されます。
テキスト・設定 COLOR 新規作図時のオブジェクト色を設定します。
システム設定 DSETTINGS スナップやグリッドなど作図補助機能を設定します。
システム設定 OSNAP オブジェクトスナップの動作を設定します。
システム設定 OPTIONS ZWCAD全体の動作環境を設定します。
システム設定 SETVAR システム変数を表示・変更します。
ファイル管理 WBLOCK 選択したブロックを外部ファイルとして保存します。
ファイル管理 RECOVER 破損した図面ファイルを修復します。
ファイル管理 ETRANSMIT 図面関連ファイルをまとめてパッケージ化します。

作図コマンド

作図コマンドは、CAD設計における基本要素を構築するための重要な機能です。これらのコマンドを使用することで、図形を正確に作成し、形状を自由にコントロールすることができます。ここでは、ZWCADでよく使用される代表的な作図コマンドを紹介します。

カテゴリ コマンド 説明
基本図形 LINE 2点を指定して直線を作成します。最も基本的な作図コマンドです。
基本図形 CIRCLE 任意の半径や中心点から円を作成します。
基本図形 RECTANGLE 対角点を指定して長方形を作成します。
基本図形 ARC 指定条件に基づいて円弧を作成します。
基本図形 POLYGON 正多角形を作成します。
基本図形 ELLIPSE 楕円または楕円弧を作成します。
基本図形 PLINE 連続した線や曲線を1つのオブジェクトとして作成します。
補助図形 RAY 無限方向に伸びる補助線(放射線)を作成します。
補助図形 DONUT 中心穴のある円形(ドーナツ形状)を作成します。
形状編集作図
TRIM 指定した境界に基づいて不要部分を削除します。
形状編集作図 EXTEND 他のオブジェクトまで図形を延長します。
形状編集作図 FILLET 2つの線や円弧を指定半径で滑らかに接続します。
形状編集作図 CHAMFER 2つの線の角を直線で切り取り面取りを作成します。
形状編集作図 STRETCH 図形の一部のみを伸縮させます。
形状編集作図 MIRROR 指定した軸に対して鏡像コピーを作成します。
形状編集作図 OFFSET 指定距離で平行コピーを作成します。
形状編集作図 BLEND オブジェクト間を滑らかなスプラインで接続します。
領域・ハッチ  
HATCH 閉じた領域にハッチングや塗りつぶしを作成します。
領域・ハッチ BOUNDARY 閉領域から境界ポリラインを作成します。
領域・ハッチ REGION 閉じた形状から領域オブジェクトを作成します。
寸法・注釈   DIMENSION 寸法を自動または手動で作成します。
データ図形 TABLE 表オブジェクトを作成・挿入します。
配列
ARRAY 複数オブジェクトを規則的に配置します。
配列 ARRAYRECT 矩形状に配列します。
配列 ARRAYPOLAR 円形状に配列します。
配列 ARRAYPATH 指定したパスに沿って配列します。

編集コマンド

編集コマンドは、既存の図面を調整・修正するための重要な機能です。以下では、用途別にカテゴリ分けして整理しています。

カテゴリ コマンド 説明
基本編集 MOVE 選択したオブジェクトを指定した方向・距離へ移動します。図面内の配置調整で最も頻繁に使用される基本操作です。
基本編集 SCALE 指定した基準点を中心にオブジェクトを拡大・縮小します。全体のサイズ調整や比例変更に使用されます。
基本編集 ALIGN オブジェクトを基準に合わせて位置・角度を調整します。2D・3D両方の整列に対応しています。
基本編集 BREAK 指定した2点間でオブジェクトを分割し、不要部分を削除または切断します。
基本編集 COPYBASE 基点を指定してオブジェクトをコピーし、正確な位置に配置できます。
グループ・構造 EXPLODE ブロックや複合オブジェクトを個別の要素に分解し、編集可能な状態にします。
グループ・構造 GROUP 複数のオブジェクトをまとめて1つのグループとして扱います。
グループ・構造 GROUPEDIT グループ内のオブジェクトを追加・削除します。
グループ・構造 PURGE 図面内で未使用のデータ(ブロック・レイヤーなど)を削除し、ファイルを軽量化します。
グループ・構造 RENAME ブロック名、レイヤー名などの各種名称を変更します。
テキスト・注釈 DDEDIT 単一行テキストの内容を直接編集します。
テキスト・注釈 MTEDIT 複数行テキスト(MTEXT)を編集します。
テキスト・注釈 MTEXP 複数行テキストを単一行テキストに変換します。
テキスト・注釈 TEXTTOFRONT 寸法・テキスト・注釈を最前面に表示し、視認性を確保します。
データ・管理  FIND 図面内の文字を検索・置換・選択・ズームします。大規模図面で非常に有効です。
データ・管理 TABLEDIT 表オブジェクトのセル内容を編集します。
データ・管理 UNITS 図面の単位設定や精度を管理します。設計精度に直結する重要設定です。
システム操作 UNDO 直前の操作を取り消し、作業状態を戻します。
システム操作 CLIP 指定した境界で表示範囲を切り抜き、部分表示を行います。
高度機能 ADCENTER デザインセンターを開き、ブロックや図面リソースを管理できます。
高度機能 XBIND 外部参照(Xref)の定義を現在の図面に結合します。外部依存を解消する際に使用します。

3Dコマンド

ZWCADは3Dモデリングにも対応しており、基本形状の作成から視点操作まで幅広い機能を備えています。ここでは、3D設計でよく使用される主要コマンドを用途別に整理して紹介します。

カテゴリ コマンド 説明
基本3D形状 BOX 直方体(3Dボックス)を作成します。
基本3D形状 SPHERE 球体を作成します。
基本3D形状 CYLINDER 円柱を作成します。
基本3D形状 CONE 円錐を作成します。
基本3D形状 TORUS ドーナツ状の3D形状を作成します。
基本3D形状 WEDGE くさび形(ウェッジ)を作成します。
基本3D形状 SOLID 三角形または四角形のソリッド面を作成します。
 サーフェス・メッシュ
3DFACE 3D空間でサーフェスを作成します。
サーフェス・メッシュ 3DMESH 3D空間でポリゴンメッシュを作成します。
サーフェス・メッシュ PFACE 頂点を指定してポリフェイスメッシュを作成します。
線形3D 3DPOLY 3D空間内のポリラインを作成します。
線形3D HELIX らせん(スパイラル)形状を作成します。
3D基礎 UNION 複数の3Dソリッドや領域を一体化し、1つのオブジェクトとして統合します。
3D基礎 ISOPLANE 等角投影の作図平面を切り替えます。
ビュー操作  3DORBIT 3D空間内で自由に視点を回転させます。
ビュー操作 3DCORBIT 視点を連続的に回転させて観察します。
ビュー操作 3DFORBIT 回転方向を制限せず自由に視点操作を行います。
ビュー操作 3DWALK 一人称視点で3D空間内を歩くように移動します。
ビュー操作 3DFLY 空中を飛ぶように3Dモデルを観察します。
ビュー操作 3DSWIVEL 視点を中心にスイベル(回転)操作します。
カメラ制御
3DDISTANCE カメラ距離を調整し、オブジェクトの遠近を変更します。
システム・連携 3DCONNEXION 3Dマウス機能の有効・無効を切り替えます。
データ変換  3DOPEN DWG/DXFファイルをZ3形式に変換し、ZW3Dで開きます。

オブジェクト選択コマンド

オブジェクト選択コマンドは、図面内の対象を効率的に選択し、編集作業のスピードと精度を向上させるための重要な機能です。条件指定や類似要素の選択など、作業効率化に大きく貢献します。

カテゴリ コマンド 説明
基本選択
SELECT オブジェクトを手動で選択し、選択セットに追加します。最も基本的な選択コマンドです。
条件選択 QSELECT レイヤーや色などの条件を指定して、選択セットを自動生成します。
条件選択 FILTER プロパティ条件を細かく指定し、対象オブジェクトを検索・選択・ズーム・置換できます。
条件選択 GETSEL 指定したレイヤーやタイプに基づいて選択セットを作成します。
類似選択  SELECTSIMILAR 選択したオブジェクトと同じ特性を持つ要素をまとめて選択します。
類似選択 SMARTSEL 複数条件に基づいてリアルタイムで対象オブジェクトを選択します。
連続選択 CHAINSELECT 選択したオブジェクトに連結している要素を自動的にすべて選択します。

寸法記入コマンド

寸法記入コマンドは、図面に正確な数値情報を追加するための重要な機能です。線形・角度・半径などの寸法を適切に記入することで、設計精度と見やすさが向上します。

カテゴリ コマンド 説明
基本寸法 DIM 選択したオブジェクトに対して、最適な寸法タイプを自動生成します。
基本寸法 DIMLINEAR 水平・垂直方向の直線寸法を作成します。
基本寸法 DIMROTATED 回転角度を含む直線寸法を作成します。
基本寸法 DIMRADIUS 円または円弧の半径寸法を作成します。
基本寸法 DIMDIAMETER 円または円弧の直径寸法を作成します。
基本寸法 DIMANGULAR 線・円弧・3点指定などから角度寸法を作成します。
補助記号
DIMCENTER 円や円弧の中心マークまたは中心線を作成します。
スタイル管理 DIMSTYLE 寸法スタイル(表示形式・文字・矢印など)を設定します。
連続寸法 DIMBASELINE 基準寸法を起点に連続した寸法を作成します。
連続寸法 DIMCONTINUE 直前の寸法に連続して寸法を追加します。
編集・調整  DIMEDIT 寸法文字や補助線の位置・内容を編集します。
編集・調整 DIMBREAK 寸法線と他オブジェクトの交差部分にギャップを作成・削除します。
配置調整  DIMSPACE 複数の平行寸法の間隔を均等に調整します。
更新 DIMREGEN 関連付け寸法の位置を再計算し更新します。

レイヤー管理コマンド

レイヤー管理コマンドは、図面の整理や視認性の向上において非常に重要な機能です。オブジェクトをレイヤー単位で管理することで、複雑な図面でも効率よく作業できます。

カテゴリ コマンド 説明
レイヤー基本管理 LAYER レイヤーの作成・管理・プロパティ(色・線種など)を設定します。
レイヤー基本管理 LAYERPALETTE 画層プロパティ管理を表示します。
レイヤー基本管理 LAYMCH 選択したオブジェクトのレイヤーを別オブジェクトに合わせます。
表示制御 LAYON すべてのレイヤーを表示状態にします。
表示制御 LAYOFF 選択したオブジェクトのレイヤーを非表示にします。
表示制御 LAYISO 選択したオブジェクトのレイヤーのみを表示し、他を非表示にします。
表示制御 LAYOFFISO 選択していないオブジェクトのレイヤーを非表示にします。
表示制御 VPLAYER ビューポートごとにレイヤーの表示状態を制御します。
フリーズ制御 LAYFRZ 選択したオブジェクトのレイヤーをフリーズ(凍結)します。
フリーズ制御 LAYFRZISO 選択していないオブジェクトのレイヤーをフリーズします。
フリーズ制御 LAYTHW すべてのフリーズ状態を解除(解凍)します。
ロック制御
LAYLUKALL すべてのレイヤーをロックします。
ロック制御 LAYULK 選択したレイヤーのロックを解除します。
ロック制御 LAYULKALL すべてのレイヤーのロックを解除します。
状態管理 LAYERSTATE レイヤー状態を保存・復元・管理します。

印刷・出力コマンド

印刷・出力コマンドは、作成した図面を紙やデジタルファイルとして正確に出力するための機能です。レイアウト設定やPDFの設定は、出力品質に直結する重要な工程です。

カテゴリ コマンド 説明
印刷設定  PLOT 現在の図面をプリンタまたはプロッタへ出力します。最も基本的な印刷コマンドです。
印刷設定 PAGESETUP 印刷用ページレイアウトやプロファイルを設定します。用紙サイズやスケール管理に使用します。
印刷設定 PLOTSTYLE 印刷時の線色・線太さなどのスタイルを管理します。図面の見た目に大きく影響します。
プロッタ管理  PLOTTERMANAGER プロッタ設定や追加デバイスの管理画面を開きます。
バッチ印刷 PLTPLOT PLT・PRN・TXTファイルを指定プリンタで一括印刷します。大量出力に便利です。
バッチ印刷 PUBLISH 複数レイアウトや図面をまとめてPDFまたはプリンタへ出力します。
データ出力 EXPORT 図面を指定形式(DWG以外)へ変換して保存します。
データ出力 EXPORTPDF 現在の図面をPDF形式で出力します。共有や提出に最適です。
データ入力 IMPORT 他形式のファイルをZWCADに取り込みます。外部データ連携に使用されます。
画像出力
JPGOUT 選択したオブジェクトをJPEG画像として保存します。
画像出力  PNGOUT  選択したオブジェクトをPNG画像として保存します。透過画像にも対応可能です。

よくある質問(FAQ)

ZWCADのコマンドはAutoCADと同じですか?

ZWCADのコマンドは、AutoCADと非常に高い互換性があります。多くの基本コマンド(LINE、TRIM、OFFSET、MOVEなど)は同じ名前と操作体系で設計されているため、AutoCADユーザーであればほとんど違和感なく使用できます。

ただし、一部の拡張機能や新機能コマンドについてはZWCAD独自のものも存在するため、完全に100%同一というわけではありません。しかし、日常的な2D作図・編集作業においてはほぼ同等と考えて問題ありません。

コマンドを覚える必要はありますか?

すべてのコマンドを暗記する必要はありませんが、よく使う基本コマンドは理解しておくことをおすすめします。

特に、LINE・COPY・TRIM・OFFSET・MOVEなどの基本操作コマンドを覚えることで、作業効率が大幅に向上します。また、コマンドライン入力に慣れることで、マウス操作よりもスピーディーに作図・編集ができるようになります。

ZWCADのコマンドラインを表示するには?

ZWCADのコマンドラインは通常画面下部に表示されていますが、非表示になっている場合は以下の方法で再表示できます。

  • キーボードで Ctrl + 9 を押す
  • またはコマンド「COMMANDLINE」を入力する

これによりコマンドラインウィンドウが表示され、コマンド入力や履歴の確認が可能になります。

コマンドラインを活用することで、作業スピードと操作精度が向上します。

まとめ

ZWCADのコマンドを理解し活用することで、図面作成から編集、3Dモデリング、寸法記入、レイヤー管理、印刷・出力まで、すべての作業効率を大幅に向上させることができます。

また、より詳しいコマンド一覧については、こちらからフルリストをご覧いただけます。

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